〜収穫・出荷〜
1.収 穫
4月中旬に定植したトマトの木は、5月下旬になると穫りごろになります。
収穫は、朝早くから始めます。そうしないと、出荷の受付時間に間に合わないわけで……。ピークは7月下旬から8月くらいですが、多い時は、日の出とともに収穫を始めて、昼過ぎまで収穫をしていることもあります。
収穫は、摘果バサミを使って、ヘタの少し上の辺りをていねいに切り離します。
収穫したトマトはコンテナに入れてJAの選果場へ出荷します。コンテナ1箱に、だいたい10〜15kgくらい入れられます。つぶれないように、2段程度ずつ積んで入れています。
2.出 荷
右の写真のトマト、なんとなく色が薄いような気がしませんか?
下の写真で比べてみると、もっとハッキリしますよね。
右が完熟トマト、左がこの日出荷したトマトです。
本当は、木になったまま完熟させた方が美味しいのでしょうが、そんなコトをしてしまうと、

農家 → 農協 → 市場 → 卸問屋 → 小売店

と渡って行くうちに、どんどん熟して行ってしまって、お店に並ぶ頃にはくぢゅくぢゅで柔らかい状態になってしまうんです。
だから、農家から出荷する時は、まだ半分緑色のような薄いピンク色のような半熟の状態で出荷するんです。
そうすると、お店に並ぶ頃には、ちゃんと赤くなっているというわけです。


3.【番外編】赤くなってしまったトマトたち
8月15日は共同選果場が盆休みで出荷ができません。その結果、その日に収穫するべきトマトはすっかり色んでしまって、柔らか過ぎてもう出荷不可能。
それでも、半分くらいはトマトジュースにしたり、トマトソースを作ったり……、いろいろ工夫して使えるようにしてるんだけど、それにしたって限界があるわけで……。
いくつか食べてみたけど、やっぱり青いうちに収穫してから赤くなったヤツよりも、木につけたままで真っ赤に完熟させたヤツのが甘くて味も濃くて美味しいんですよね。
はぁ〜〜、もったいない……ε=(--;