〜育てる〜
播種後、収穫するまでは、水と草との戦いの毎日です。
その合間をぬって、間引き(複数の株で込み合っているところ、生育不良・病害虫の被害株を取り除く)をしたりもするんですが……
1.水との戦い
ほうれんそうの出来の善し悪しは、水のやり方で左右されると行っても良いでしょう。
マニュアル的には……
播種前に土壌にたっぷりと水を与えておいたら、播種後発芽までは水はやらない。これは、灌水後の土の表面が乾燥して固くなってしまうと発芽しにくくなるのを防ぐという意味もあります。
その後も立枯れ病防止の為にも播種後10日くらいまではほとんど灌水しない方が良いとされています。
その時期を過ぎたら、生育促進の為に2日に1回くらいを目処に灌水し、
収穫7日前くらいからは灌水をひかえる……
という感じなのですが、実際には土の乾き具合と葉や茎の様子を見て、「水を欲しがってるな」と感じたら、ちょっとケチって灌水していくわけで……。
ココが、経験と勘がものを言うところなんでしょうか……
難しいです……
播種後5日目
(見えない…)
播種後8日目
(やっと本葉が!)
播種後17日目
播種後20日目
播種後27日目
播種後31日目
(収穫10日前)
なお、水のやり方を誤ると、ほうれんそうの生育に重大な影響を与えることになります。
特に、播種前の灌水は特に大事で、土に充分な水分がない状態で播種してしまうと、右の写真のようにハゲチョロビン状態になってしまいます。こうなると、もう取り返しがつきません。「次は気を付けよう…」と1人静かに反省するくらいしかやることがないわけで…… (′・ω・`)
逆に水をやりすぎてしまうと、根腐れしたり、黒汁症(根部切断面が黒色に変色する症状)などの病気になってしまうコトがあります。
灌水のやりすぎだけでなく、雨水の浸水にも注意する必要があります。
2.草との戦い
夏になると草が異常発生します!
もちろん、ふだんから気を付けていれば、それほど大変なことにはならないのでしょうが、ちょっと気を抜いたりして種を落としてしまったりすると!!!!
右の写真のように、主役はホウレンソウなのか雑草なのかわからない状態になってしまったり……
こうなると、収穫の時にめんどうなだけでなく、
土中の栄養分も草に取られてしまうし、
日光も当たりにくくなるし、
害虫の被害も受けやすくなるなど、ロクなコトがありません!
雑草の繁殖を防ぐ方法としては……
播種直後にアージラン等の雑草を防ぐ薬をまく方法もありますが、遮光カーテンをしてハウス内の温度が上がり過ぎないようにするとか、外から雑草の種が入らないようにハウスの周囲の草刈り(除草剤の散布も効果アリ)をするとか……
それより何より、少々面倒でも、たとえ小さな草でも、見付け次第に引き抜いて、遠くに捨てるか燃やしてしまうか……。
そうでもしないと雑草は増え続けるんじやないか?!
……というのが、自分なりの結論だったりするのですが………………
虫に食われた
ホウレンソウ
←スベリヒユ(みんなはオヒョウと呼んでいる)
繁殖率が異常に高く、一度種を落としたら100年は生えてくるとか……
除草剤もなかなか効かない
強者です!