〜播種(はしゅ)する〜
1.播種するまでの準備
 まずは種の準備。
 そのままでも良いのですが、芽キリ(あらかじめ芽を出しておくこと)をすると、収穫までの期間を短縮できます。だいたい5日ほどは早く収穫できるでしょうか?芽キリの方法は、種をネットなどに入れて一晩ほど水に浸けておき、その後脱水機にかけます。
 続いて土の準備。
 土壌には充分に水分を浸透させておきます。播種の数日前にしっかりと灌水しておき、地面にしっかりと水がしみ込んだ頃を見計らって土を起こします。その前に、土壌のアルカリ値がph6.0〜6.5になるように石灰などをまいたり、リン酸肥沃度が15〜30mg/100gになるよう肥料をまいたりします。
 (写真の白いものが石灰です。これはホタテ貝が原料のようです。)

2.播種する
 播種のやり方は色々あるようですが、ウチでは“ゴンベエ”という機械を使っています。この中に種を入れて、歩きながら手で押すわけです。本来ならそれだけでも良いようですが、一応まいた種の上に土をかけていきます。約55mのハウスの中を12往復×2回(播種と土かけ)……、けっこう疲れます。当然、播種後の圃場は足跡だらけになります。
 季節によっては、播種後に雑草が生えてこないように薬をまいたりもしますが……。