とうもろこし(とうきび)には、生食用の「スイートコーン」と、飼料用の「デントコーン」がありますが、ここではスイートコーンについて書きます。

1.播 種
 播種するまでに、土壌のアルカリ値がph6.0〜6.5になるように石灰などをまいたりして土を作ります。また、とうもろこしはイネ科の作物なので、イネ科の雑草の少ない圃場を選んだ方が良いでしょう。
 種は2〜3粒ずつ、だいたい35cm間隔でまくようにします。まく深さは2〜3cmくらいにします。
 気温が低い時期に播種する時は、播種前にマルチを敷いて地温を高めたり、播種後に雨よけトンネルをしたりします。
2.育てる
マルチを敷く
雨よけトンネル
 播種してから収穫までにやることはあまりないのですが……。
 マニュアル的には、間引きをしたり、トッピング(雄穂の除去)をしたりすると良いのですが、あまりしているところを見たことはありません。トッピングは倒伏亡子アブラムシの被害の低減のために行ないます。でも、害虫対策としては手軽な殺虫剤散布で間に合わせてしまう場合が多いようです。ただ、あまり混み合った所で育てると日光がよく当たらなくなるので、適度に間引いた方が良いのでは……。
3.収 穫
播種後60日目の様子
 とうもろこしの上から出ているヒゲ(絹糸)のようなものは雌しべで、この1本1本が1粒1粒の実につながっているのですが、このヒゲが黒くなったら収穫の目安です。
 全体的にしっかりと実が詰まっていること、特に先端を触ってみると様子がよく分かります。
 収穫後は、時間が経つとともに急速に味が落ちてしまうので、早朝に収穫して、出来るだけ早く予冷庫に入れるようにします。その時、寝かせず、1本1本立てて保存するようにします。
← ヒゲが黒くなったらそろそろ収穫
4.収穫後
 収穫後のとうもろこしは、ある程度枯らせて畑にすき込みます。収穫が終わったら緑肥になるってのは、ある意味リサイクルしてるわけで、なんとも環境に優しい作物ですね。てか、トラクタでとうもろこしを倒して行くのはけっこう爽快です。
← 雄穂にトンボが……
トラクタで倒してます