喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション
 最近、コンクールやコンサートでよく耳にする「メリー・ウィドゥ(陽気な未亡人)」。この曲は、ハンガリー生まれの作曲家フランツ・レハール(1870〜1948)の作曲したオペレッタ(喜歌劇)です。その中から有名な旋律をメドレーにしたものが、今、吹奏楽でよく演奏されているのです。夏のコンクールでは阿久比中学校や半田高校も演奏してました。
 物語のあらすじは次の通り……
 ポンテヴェドロ公国出身のグラヴァリ夫人は裕福な銀行家の未亡人。彼女が相続した遺産は莫大なものだった。 それゆえ言い寄る男も後をたたない。 彼女が他国の男性と結婚したら、莫大な財産が国外に流出すると恐れたポンテヴェドロ公使は、 彼女をなんとか自国の男性と結婚させようと画策する。そこで目をつけたのが、自国出身で、グラヴァリ夫人の元恋人ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵。 しかし、ダニロヴィッチ伯爵は、財産目当てだと思われたくないため、グラヴァリ夫人との結婚を拒絶する。その上、意地をはり、マキシムへ通い踊り子たちと憂さ晴らしをする始末。 グラヴァリ夫人も自分からは愛しているとはなかなか言い出せない。本当はお互い愛しあっているのだが、二人とも素直になれないのだった。これに公使夫人の不倫騒動が絡んで事態は思わぬ方向に。 しかし最後には、グラヴァリ夫人の「結婚したら一文なしになる」という言葉にダニロヴィッチ伯爵は喜び、愛を告白する。
 楽譜ヅラは簡単な部類に入ると思います。こういう曲をこそ、キッチリと演奏し出来るようにしたいものですね。

部報「ぽこ・あ・ぽこ」230号より